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AURA版画工房 日誌部 「むげたほげ」

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2002年 07月 15日

亡き人

センターでの版画制作最終日。
湿らせていた紙はあと一枚…これが大きい。今日は大型のプレス機の方を使う。段ボールに摺ってみる。圧力の調節を慎重に…。思ったほどおもしろくないな…線質が同じになってしまうせいか。色や線以外のマチエールを考えないといけないな…




ACACで会った友人の話では、キッズのミチバタ版画の解説が「ロードローラーで潰してほしいものがあったら持ってきて」…と読める…という。  えええっ?〜。あくまで版画ですからね! 勘違いして参加する人がいたらまずいな〜。説明不足というよりも説明が下手下手っぴ。




夕べフィラデルフィアに住む友人から電話。向こうで結婚した彼女、夏にちょっと里帰り(秋田)という。会いましょう…と返事。彼女は東京の専門学校時代の同級生。中退した大学時代の同級生にもカリフォルニアに嫁いだ同級生がいて今月帰省(三戸)している(はず)。だんだんいつの時の同級生だったか混同してきてついつい両者をくっつけて話してしまう。
「◯◯も今帰省してるから一緒に会えるね…」「◯◯って誰?」ってな会話…中学だったか高校だったかも時々間違えかねない時がある。個展会場でよく混線した話をしそうになって独りで慌てたりする。




先日亡くなった友人のアパートを(葬儀に参加出来なかった)同級生で訪ねてきた…とメールを貰う。「机で簡単な祭壇(?)がつくってあって お骨と遺影が置いてあり、 その隣に橋本さんの作品が置いてありましたよ。 」…うれしく、そして悲しい。彼が亡くなったことはもちろん「すこしの悲しみ」ではないが、思いとか心とかを動かすエッセンスは、それが少量でも俯いてしまう。
亡くなった彼は京極夏彦氏の高校時代からの友人でもあり氏の小説に登場するキャラクターのモデルでもあるという。葬儀は多忙な中を京極氏が取り仕切ったと聞く。今後、このキャラクターが小説の中で延命し活躍してくれるのだろうか。それともモデルと同じように何処かへ消えてしまうのか…それは解らないしどちらでもかまわない。モデルとキャラの関係は読者にはさほど関係のない、作家の創作上の問題。
(注:京極氏の小説は途中で挫折して1冊も読み切っていない)

by aura-21 | 2002-07-15 10:23


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