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AURA版画工房 日誌部 「むげたほげ」

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2009年 07月 09日

岩手県美術選奨

盛岡駅前のホテル 東横イン。今日は一日雨模様。
無料のホテル支給の朝食を食べ、連泊なのでユックリ身支度して出かける。

クラムボンで珈琲。
11時までには会場へ行かねばならない。
急がせて珈琲を頼み、せかせかと飲み込む。もっとゆっくり飲めばいいのに、もったいない。

11時に会場へ。
平成20年度 岩手県芸術選奨 美術選奨の授賞式。
岩手県美術選奨_c0156162_255414.jpg

芸術選奨 3名と美術選奨4名が受賞。受賞者全員は参加出来なかったようだ。
芸術選奨3名と美術選奨2名、私が一番遅れて到着したようだ。
簡単に受賞式の手順を予行練習。代表で最初の方が手順をやってみる。

美術選奨受賞者で会場へおみえの小原 馨さん。北上市出身で現在は取手市にお住まいの方。授賞式開始までの時間に自己紹介し席に着いたまま小声で会話。取出市というとアーカスもそのエリアでしょうか。小原さんもワークショップで関わったことがあるというお話。開始までの10分弱での会話。

教育長、審査員から二名が壇上に。会場には取材のテレビと新聞記者。他に観衆はなく県庁職員の方々が事務をこなしながら遠巻に取り囲む感じ。緊張、、、、、〜

ひとりずつ壇上に上がり上手席の審査員に一例し教育長から受賞の賞状と副賞を戴く。
慣れていません、、でも、別にあがってもいないみたい。

芸術選奨と美術選奨から各一名、受賞者代表で2〜3分のスピーチ。
美術選奨は年齢順なのか私。あぁ、、、何を話したのか覚えていない。携帯に簡単にメモした文章を壇上で見ながら話したけれど、、、途中で端折ったり、同じ事を何度も繰り返したり、、、口開く物淋しさ、、

受賞の挨拶をここに転載します。
「この度は 平成20年度 岩手県美術選奨を戴きありがとうございます。
ここに 代表して 関係する皆様にお礼申し上げます。

30年前、学生時代に盛岡の画廊で展示をさせていただき、また昨年はその画廊の30周年に展覧会をさせていただきました。その展示をこのようなカタチで評価していただいたと伺い大変嬉しく また光栄に思いました。

この美術選奨のシステムは隣県の青森にいて、隣の芝生的に素敵な事だと思っていました。
現在も活動する作家や新しい世代の作家の仕事を正当に評価し発展的・継続的に地域の文化に寄与する人や地域の業績として積み上げられていく。私の知っている盛岡在住の若くいい仕事をしている方々も多くこの美術選奨を受けています。彼ら作家への励ましや自信に繋がるし、新しい表現の育成、地域社会へのアートの宣伝普及にも繋がることと思っています。

表現者は孤独である。今、自身が取組んでいることの危うさや方向性には時としてへこたれそうになる程に根拠も論拠もないところで制作している場合が多いのかもしれません。

また勝手な自信が過信にならないように 自分に歯止めや振り返る機会を与えてくれる周囲からの反応は作家にとっては知りたいことのひとつでしょう。

表現者は孤独に五里霧中をたくましく生きる者に他ならない。
業績の顕彰と同時に、これから未来に向かう現在進行形の美術への声援的事業も重要で素晴らしい事だと思います。

昨年までの受賞者リストを見るとその年々の力のあるキャリア組や将来が期待される若手を視野に網羅しているように拝察されます。審査を受ける側の表現者の多種多様さや人材の厚み、展示会場(画廊や美術館をはじめとする公共の施設)の充実さもそうですが、審査をする側という人材があるというのもその地域の豊かさだろうと感心しております。

さて それまでは 受賞する当事者ではない立場から 勝手に選奨の効果を思っていたので 期せずして自分が戴けたことで 困惑してもおります。

美術そのものを自分がいつから始めたのか、長いようで短く その節目は自分ではなかなか気付き難いものです。ずいぶんと時間ばかりが過ぎ去り 長い期間やっているようですが、まだ 何もスタートしていないようにも思えます。

橋の欄干にもたれて眼下の川の流れをみているうちに流れているのが川の方なのか自分自身の方なのか解らなくなる一瞬があります。

制作することで次へ もっとその次へ と 動きだそうとしていても
気付くと 動いているのは自分ではなく 自分の周囲であったりします。
作品を観ていただいた方々からのご意見は 自分のしていることを気付かせてくれる非常に大切な契機でもあります。この美術選奨は 制作する者にとって大きく背中を押ししてくれる声援です。
美術家はますます調子にのります いい意味でも、、、、
この度は どうもありがとうございました。」

、、、、、というカンペをグスグスに混線して1/3もその内容を話せずに終わる。
失礼しましたぁ、、、、、


岩手県美術選奨_c0156162_2575958.jpg

終了後の食事会。

小原さんを駅まで送ってから材木町の光源社内の「珈琲館」。ウインナコーヒー。
一段落。

雨。

彩園子へ。

紙町銅版画工房、岩渕クンを訪ねる。
岩手県美術選奨_c0156162_321743.jpg

丁度 美術家の鎌田紀子さんが大きな赤い犬(作品)を抱いて登場。
リアス・アーク美術館で鎌田さんの個展が開かれる。その展示用作品だとか。
いいねぇ〜私も犬を抱かせてもらう。

岩渕くんも鎌田さんも過去に美術選奨を受賞している。
実力や今後の期待度の高まる方々が毎回こうして受賞していることを、改めて実感。すごいなぁ!

今日もう一度クラムボン。豆を購入。今度はチャイを飲む。

ホテルへ。
肩の凝りをほぐしてもらいにホテル前にある「ほぐしや本舗」へ。
40分コース。(本当は20分コースを頼みながらも、気持ちよくて途中から追加してもらう)

代行で帰るつもりで車で田村さんのところへまたまた押し掛けてしまいます。
甘え過ぎてますね。夕食をご馳走になる。
鯛の刺身、牛肉角煮。烏賊とネギの酢みそ和え、揚げ出し豆腐、トマトの手製ドレッシングかけ。
どれもとても美味しいです。ご馳走さまでした。

代行を呼んでホテルまで。

by aura-21 | 2009-07-09 23:23 | ART


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