2009年 09月 03日

富山ブラック ワタリドリ

今日は雨だという予報は外れたようだ。
終日快晴。


昼前に母の眼科への運転手。

昼食に先日インターネットで取り寄せた「富山ブラック 麺屋いろは」のラーメンを食べる。
c0156162_1139873.jpg

具を乗せないと丼の中がやたら寂しい。
出来合いのチャーシューと瓶詰めのメンマを買ってきた。
スープの黒さ、そして見た目以上にマイルドなそのお味。
癖になりますぜ。





青森県美のコミュニティギャラリーで開催中の「ワタリドリ計画 第3回 青森展」を見ました。
東京造形大学出身の麻生知子さんと武内明子さん。ワタリドリ計画は日本全国を旅しながら各地でニ人展してゆく計画だそうで第3回はここ青森。青森に来てから制作した作品が並びます。
他所から来てその土地のモノをテーマにその土地で展示する。場合に因りますが地元の人にとってはちょっと退いてしまうものありそうな気がしました。それは特にネブタ祭などを素材にすると、なんだか痛かったりします。ネブタの衣装を作品化したり作品に取り入れるのは(地元の人間から見ると)成功しているケースは少なそうです。というのも、鑑賞者側からすると作品を観るというよりもそこに地元の祭への盲目に近い愛に近いものが浮き上がってしまい、作品として見えなくなるかもしれないからです。ネブタ祭に対して愛憎の差は地元民にもあって、そこに郷土愛に近いものが介入してしまうと作品鑑賞の邪魔になるのかもしれません。「こういう風に見られているんだぁ」とか「こういう解釈ってどうなの」と、作品の意図からズレてしまって、ただ感情的に作品の前に佇んでしまう。或は作品とは関係ない疑問が先攻するかもしれません。やはりちょっと作品鑑賞以前に何か考え込みます。秘密の県民意識です。ネブタの衣装をモチーフにした作品はそういう気持ちが首をもたげると、楽しく見えにくくなってしまいかねません。

今回のその部分の展示はどうでしょう?
 連想ゲーム的に赤い祭のシゴキが紅白幕にハレ的に繋がっていくように見えました。
全然別ものにも見えます。別になるとまたご当地との関連がどこかへ行ってしまいます。
「ご当地」にこだわると、距離感が掴みにくくもなります。

お二人の描く絵のセンスはすごくいいんです。力のある作家さんです。
印象を瞬間に捉える力や表現力の特異性、独自性も感じます。
お話を伺うと最初はそれぞれの作品をただ持ち寄っての二人展だったそうです。でもそれではツマラナイと感じて、段々と二人の役割とか作品の見せ方が変わってきたそうです。
今回は展示室(県美ギャラリーの真中の一番小さい部屋)の中を「青森ツアー」的に布によるインスタレーションで動線を蛇行するように作っています。途中の壁に「酸ヶ湯」「恐山」などをモチーフにした絵が並びます。圧巻は一番奥の壁の仏ケ浦。最初は中国の山水画のようにも見えて面白かったです。山をジョーゼットの布で描いて壁に取り付ける手法も妙な遠近感と平面感があり惹かれました。お二人ともに絵のセンスが個性的でとても面白く感じました。
こうした風景は地元に作家さんもよく眼にし実体験しているのに「誰もこういう風には描かなかったなぁ」と気持ちよく「やられた感」がありました。浴槽に入っている人物の描写がなんだかいい感じです。例えば、よく見かける十和田湖奥入瀬渓流の流れを描いている(どれも似たようなデパートの売り絵のような痛い)絵がありますが、酸ヶ湯の湯治を描いているこれらの絵は思えばあまり見たことがない視点で描かれ、入浴時に確かにそう感じた気がしてくる共感出来る作品でした。老大家のような写実系でもなく、なんだか湯に浸かってホンワカしている人物群が、若い画家の表現で描かれています。なんだか絵の前でニヤリとしてしまいました。ネブタについても先程はなんだか「退いてしまう」危険性を書きましたが、ネブタ本体を描かずに周囲の空気、人物群を描いているのは「ホッ」とさせてくれます。

両名の過去の作品ファイルを見せてもらいました。
二人ともに力もセンスも充分にお持ちの作家さんでした。自分の絵と個性がしっかり見える作家です。VOCA展や上野の森美術館大賞展やシェル美術展やトーキョーワンダーサイトや飛騨高山現代木版画ビエンナーレでも出品や入選されている方々です。

なんだか普段の作品とは力の入れどころが違う「ワタリドリ計画」に、見ているこちらとしてはなんだか「もったいない」と思う感想と、今までの仕事から新展開の糸口を探すため、同じような表現の繰り返しにならないために自分らに課しているような、、苦行のような、、そんな勝手な想像を膨らませました。

旅の土産でレトロな手彩色絵葉書を販売していました。
ちょっとお金がなくて安い方の絵葉書(手彩色していない方)を1枚買いました。

先月のネブタ祭の夜、路傍でぼんやり祭を見ていた私に「橋本さ〜ん」と後ろから声をかけてきた友人のaさん。丁度リサーチ中のワタリドリのお二人と一緒に跳ねる準備万端の衣装でいました。そのaさん宅に泊まってこの展覧会の準備中だったそうです。祭運行直前のあわただしい時に簡単に紹介されてすぐに立ち去った彼女たちでした。だから実際の展覧会がちょっと気になっていました。

「ワタリドリ計画 青森展」は9月6日まで開催しています。

しかし、、、コミュニティーギャラリーはちょっと閑散。
展示内容の質ではなくて別な要素で客足に関係しているようにも思えました。
県民の美術(館)意識は完成当初の時よりも確実に下降しているのだろうか?
もうお腹いっぱいになったのか。
眼が肥えたり、自分の嗜好が解れば、やり過ごす展覧会も出てくるんだろうけれどね。



青森県美に寄ったら帰りはやっぱり「三内温泉」でしょう。(私はね)
帰路、しばらくぶりの白濁したお湯に浸かって脱力しました。



tさんの事務所へ。
先日お買い上げいただいた拙作の代金を戴いてきました。
ありがとうございます。
出来たばかりの絵葉書を差し上げました。
「アート@つちざわ」の参考意見(見積もり資料)教えていただきました。感謝!
[PR]

by aura-21 | 2009-09-03 23:15 | 展覧会


<< 会食      ひたすら >>