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AURA版画工房 日誌部 「むげたほげ」

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2010年 02月 21日

弘前 制作

昼頃に起きだす。


弘前へ。晴れている道を走る。道路には周囲から溶けだした雪の水が広がり、タイヤが跳ねあげるしぶきで車体はドロだらけになる。晴れてはいても雪の日よりも汚い。



田中屋画廊。藤井花恵絵画展「静かな部屋」。
昨日、藤井さんの担任の岩井弘大教授から直々にお電話いただいた。
「とってもいいですよ。いい。見に行ってください。」
岩井さんも教え子の作家としての今後に期待と不安を一緒に持っている。親身になっている。作家はいくら可愛がってもその本人の実力以上にはエールだけではどうにもならない。そのことを知っている人だから出来る範囲で毎年卒業する「その気のある学生」に繰り返し応援をしている。世話の焼き過ぎと言えばそうかもしれない。けれど作家が作家を同業者としての道へと安易に招いているわけでもない。それなりの自覚と覚悟を思い知らされる危険な道でもある。おだてて展覧会をお膳立てしているのではない。その気になるのには試練がいる。試練の道に追い落とすのだから、そうそう親身だけでもなさそうだ。そういうことだ。

さて、藤井さんの作品は静物の油彩。その作品がずらりと並ぶ。モランディを持ち出すと藤井さんのめざしたいものを先入観で決めつけてしまう気がする。きっと違うだろう。過度期的なもの。写実でそれらしくなってしまう処に行き着いてしまう危険と闘っているように思える。大学院にすすんでもう少し自分の仕事を見つめる時間を確保したようです。時間がかかるかもしれないが、この道には近道はないだろう。そして確実にそうなれるという約束もない。だからいいのかもしれない。と、作家の端くれにいてそう思う。



白馬龍神温泉。



帰路、harappa前を通り「雪 × あかり」展の開催中だったことを思い出し急停車。
こちらも見たかった展覧会。工藤亜沙子さん熊谷晃太さん瀧川真紀子さんの3作家によるあかりをテーマとした企画展。青森市のGALLERY NOVITAでも毎年末にあかりをテーマとした展覧会をしているので非常に気になります。やはり作家を絞っているので空間的にもゆったりして見やすい。入口に展示されている瀧川さんの白い作品やガラスが嵌め込まれた照明の入った箱の作品が印象的でした。
会場奥では夕刻から「うきぐも」の熊谷暁人さんのソロ・ライブでした。丁度終わった辺り。熊谷さんには12月に某所で会って「お久しぶりです」と挨拶。知っていたら聴きたかったなぁ。
他にも知った方おみえでした。他の場所で会うとなんだか「お久しぶりです」という感じになってお互い苦笑い。

by aura-21 | 2010-02-21 22:14 | 展覧会


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