2004年 07月 16日

村上善男展

曇天。蒸暑い。
なんでかパソコンの周りは書類の山。ペーパーレスなツールのはずだがぜんぜん嘘です。
月末のワークショップ用にネットで紙を頼み、街の画材店にインクを注文する。




18時に弘前に到着。田中屋画廊での「村上善男展」をみる。会場は17時半で終了していたが画廊の蝦名さんが「ちょっとだけなら…」と厚意で開けていただいた。ありがとうございます。
昨年末からこの春頃までに制作された作品。失礼ながら「予想以上に良い作品」が並んでいて驚いた。村上さんはもうあちこちの美術館に作品が収蔵されている作家だから質の高いことは解っている。しかしその予想線上で思い描いていたいつもの手堅さというようなものとはちょっと異質な、なにかここに至って新たにひと皮剥けたというか。何故に?と構えさせられる質感がそこにはあった。特にドローイング。植物の葉が漉きこまれている紙に描かれたドローイングは全然気張っていない自然体で、こだわりのなくなった境地を滲ませていた。もちろん作品に仕組まれた緊張感というものはそこにあるのだが。なんだろうか…脱皮…ある種の解脱のような境地にいないと出来ないような作品ではないか…と私には映った。弘前から岩手に戻り制作を続けている様子を人づてに聞く。体調を崩され車椅子とも伺った。少なからず自由の効かない手を介しての制作とも効いている。気力の衰えなど微塵も感じさせない展覧会だった。20日までの会期。もう一度行きたいと思う。

第7回 harappa lecture「アート・アンド・ライフ- 現代美術館と日常の在り方 -」 講師に荻田麻子 氏(森美術館学芸員)を迎え、会場は弘前市土手町78 ルネス街2階 NPO法人harappaの事務局でもあるspace harappaにて19:00より。
昨年10月にオープンした都心の美術館。テーマは「ART & LIFE」。都市部ならではの取組みかと思いきや(そうだから出来ることも確かにあるけど)、美術館という枠組みに於いては同時代的に地方とも似たような問題をもち打開策に頭を使っている。その見えない苦労やアイデアが聞けた。
そうか、森美術館はまだ収蔵作品を持っていないのか。
この2年ほど上京していない。次回、機会があれば是非寄ってみよう。




その時に口にしないで後からWebなんかでどうこう書くと悪口にしか聞こえないことがある。blogは注意しないと…してても悪意にしか思われない(受け取られる)ような空気がまだあるでしょうし。

批評の対象は自分の感覚と向合うところから始まる。決して眼前の作品だけから始まるものでもないと思うのだが。どうだろう…。





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by aura-21 | 2004-07-16 22:53 | 展覧会


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