AURA版画工房 日誌部 「むげたほげ」

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2013年 08月 24日

戸村茂樹 展  プリン展 盛岡へ 2

快晴の土曜日。

昨日帰ってきた盛岡へまた車を走らせる。
疲れて起床が遅くなり昼近くの出発となってしまった。

今日で盛岡 クラムボンでの「プリン同盟」による「プリン展」は最終日。
今日は高速を使わず下道を時間をかけてゆく。
八甲田を越え十和田市を抜け、そこからいつものように4号線をトコトコと。

搬出時間に間があったので、盛岡を抜けてそのまま花巻市東和町の萬鉄五郎記念美術館まで南下する。
美術館の隣の八丁土蔵では「iwateコンテンポラリーアート Vol.2 戸村茂樹 展 - いわての四季をめぐる - 」開催中。

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16時を過ぎて併設されている喫茶店は終了していた。

喫茶部の隣のスペースと二階に展示されている戸村さんの作品は「現代美術」を観過ぎた眼には普通の風景水彩画に映ることだろう。

自分は年齢のせいなのか、現代と取り結んだ表現として先鋭的に自分のうちに奮起させてアバンキャルドに挑む制作ということとは随分と乖離が生じてきたかな‥‥と感じている。最初から現代と直結していたのかどうかも自身が自身に向けて懐疑的なのだけれど、その周回遅れはますます拍車がかかり、ある点から「独自性」という修飾を安易な救いのように着せられていたのではないだろうか‥‥と感じている。
現代美術は若い時代にこそ多く取り組むべき仕事と考える。アカデミックとアバンギャルドの両方を吸収と放射できる年齢が(必ずしも実年齢とは限らないが)あるのではないか、と感じてきた。
現代の日本では流行や注目度がその現代的という冠として解釈されているように思う。それくらいに日本のアートシーンのなかで現代美術と評されるテリトリーは、「おしゃれなアート好き」層に負っているのではないだろうか。それは善し悪しの問題ではなく、「それが現代」という複雑さの結果とも思える。

戸村さんの仕事はその版画作品が好きで、樹木の景が印象的に捉えられたドライポイント版画も数点所有している。
今回の展示は水彩による風景。同じ風景の水彩画と鉛筆画が二枚一組で組展示されている。鉛筆によるスケッチとそれに色彩を加えたもの、、、、あの 3.11以降、表現者が取り組む風景画には特別の想いや背景を感じてしまう。それはどうしても避けられないフィルターだろう。ものを見るとはいろいろなフィルターがかけられて意味や情報が形作られる。先入観を排することは完全には出来ないし場合によって辛いことでもあるだろう。
最初はどうしても感傷的に見ていた。そうかもしれないし、そうではないかもしれない。、、、と、そこまで見ていて「あれっ?」と気づいた。
戸村さんが鉛筆スケッチとそれを元にした水彩画を並べるという構成で展示するだろうか、、、と。
普段は読まずに過ぎるキャプションをもう一度見返すために1階の作品から見直す。
と、水彩画の方が先に描かれ(そこには震災前の作品も)、翌年か翌々年にその水彩画を元(?)にして 周囲をより削ぎ落として鉛筆で再度描かれた作品が並べて展示されていた。
制作順が逆でした。否、逆と勝手に思っていただけ。俄然、不思議な制作姿勢とか作品に関する制作の意図と意味を思う、考える。


本館の方へ。
「詩人と美術 瀧口修造のシュルレアリスム展」を見てから、スタッフルームで学芸員の平澤さんと伊藤さんとお喋り。お忙しい時にお邪魔してしまって、すみません。



盛岡へ。
プリン展の搬出。

その後、また国道を帰る。夜のドライブ。





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by aura-21 | 2013-08-24 19:21 | 展覧会


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