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AURA版画工房 日誌部 「むげたほげ」

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2007年 11月 25日

版画展開催中

昼下がり 国際芸術センター青森。
昨日から開催中の「あおもり国際版画展2007」へ。
やはり実作品の前に立つと(写真やポスターやカタログなどで画像的には知っていても)伝わってくる迫力が違うものだ。大賞の作品をはじめ入賞した作品の力技的にこちらは簡単にねじ込められる。… いい!見る側にひとつのメッセージを一直線に伝える力って逆に新鮮だ。現代美術でも版画はまたすこし違った要素を多分に含んでいる。技術の制約が作品の表現力の制約にはなっていない。また、ふわふわしていない…というか曖昧さをネガティブには纏っていないというか…そういうところも、突き抜けている作品がちらほらたくさん…。


大きい会場の方で入選作品を見る。こちらもカタログでザッと見ていたものが実は予想外に大きかったり繊細だったり厚みがあったり…etc. 見せてくれるもの見るべきポイントいっぱい。一度では見切れません。
会場には普段はない特設の壁面パネルが置かれている。全入選作を飾るにはやはり壁面が足りない。版画のライティングはむずかしいだろう。明かりの当たり具合にバラツキができて光量不足な場所も残念ながらある。会場にいたのは夕闇が段々とせまる頃、外光も射さなくなった頃。…悲しく寒い気分。
全体に大きな版画が多く入選したようだが、なかには小品も混じっている。ホッと一息つける瞬間。
技法は多岐にわたる。凸版・凹版・平版・孔版の4種以外にも木版リトやステンシル、数種の技法併用やデジタルプリントなど現代の版画技法とそれに並行した実験性が見える。これまでに開催された「あおもり版画展」での入選常連者の作品も多数見つけられ、常連化もしかたがないのだろうか。

この街がどのように全国・全世界から版画に於いて評価される場所になるのかな…興味しんしん。

by aura-21 | 2007-11-25 23:36


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