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AURA版画工房 日誌部 「むげたほげ」

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2007年 06月 13日

浮世絵 西富 たらポッキ

今日も暑い。
大間からのハガキ…ありがとう。
風景印を欲しくてちょっとオネダリ。



弘前市立博物館へ「冩楽・歌磨・北斎・広重 四大浮世絵師展」を観に行く。
弘前公園の敷地内ではアカシアの花の匂い。道中もアカシアの花の満開を車窓から見てきたが、一歩外へ出るとむせ返るような香り。

博物館の中では光量を些か落して額に入った浮世絵が並ぶ。写楽からスタート。一番見たかったのが写楽かもしれない。
大首絵。私は印刷された浮世絵版画からは図像としては知らぬ間に刷り込まれた情報がありましたが、こうして知っていたとしてもそのテクスチャーにはさすがいろいろ発見があります。「生」は違います。版画ですからその1点1点のコンディション(刷りと保存の両方で)は最高とは言えませんし、展示のためにマット付きの額装ではどうしてもその周囲がすこし切れた額装に残念な気もしました。が、それらを除けば、実物に触れ得るいい機会でした。

黒雲母の背景は微妙な黒です。和紙にモッコリとのった質感は漆のようでもあります。空刷りでの印圧の強さも線や面を和紙にシッカリクッキリと(しかも繊細に)押し付けた力技もこれらの絵に備わる強さです。ここら辺は職人の技です。すごいものです。こうしたものが一体何枚刷られたんでしょうか? 日本の版画の中でもその中心をなしていると言って過言ではありませんし、結果的に世界に通じるということはローカリティにあるということでしょうか。外国からの情報を制限されていた時代が持つ独自性で、今ではなかなか考えられません。



16時過ぎて腹が鳴る。昼食とらずに出歩いてた。
浪岡町で めん房「西富」へ。でもそこでラーメンを頼む。鳥ダシ濃厚。今度は蕎麦を試したい。
この店は昔1度だけ村上善男さんに連れてきていただいた店。懐かしく思い返す。
2人で青森から弘前まで私の車で走った時に立ち寄ったところ。

帰路には毎度の「たらポッキ温泉」、塩分の効いたサラサラ泉質。

by aura-21 | 2007-06-13 23:11


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