人気ブログランキング | 話題のタグを見る

AURA版画工房 日誌部 「むげたほげ」

aura21.exblog.jp
ブログトップ
2006年 03月 04日

フォーラム「心の中の美術館」

昼からNOVITAへ。「ドキュメント Door Door Wonder Round 心の中の美術館・展」に関連してフォーラム「心の中の美術館」が13時半より行われる。
司会に山内 修さん(青森県立保健大学 助教授)パネラーは板倉容子さん(青森県文化観光部 県立美術館開館準備局 学芸員) 中橋勇一さん(協)プランニング ネットワーク東北 理事長) 浜田剛爾さん(国際芸術センター青森 館長)と 私も末席に。
1時間半の間にだいだい均等にお話いただく。浜田さんの国外の事例も判りやすく、中橋さんのファンドや財政支援のお話も初めて伺う目新しさ。板倉さんの「展示作品に縄文を感じた」ことや美術館として障害の方々とどう対するかという中に「眼の見えない方々への対応から作品に触れてもらうことから転じて眼の見える方々にも触覚で新たな感じ方を味わっていただける」という視点も興味深い。私はあっさりと(笑)長く喋れない。

テーマが「心の中の美術館」として障害を持つ者の表現活動やその周辺活動を話す意図のフォーラムだったと思うのだが、段々と7月開館の県立美術館に期待するみたいな話題傾向になる。多分そうしたことも関心事ではあるのかもしれない。
障害のあるなしではなく分け隔てる垣根を取る行為に期待をよせる。それは「美術はむずかしい」とか「門外漢だから」と遠ざけがちな美術をもっと身近に捉えるスタンスだろう。こう書くと確かに簡単そうでもいや実際にはむずかしいことは解っている。のだが、まずそこから。

後半、集まった客席に質問を振るとフォーラムパネラー側よりもおもしろい意見やアクションやパフォーマンスが飛び出て私はこの刺戟にちょっと静かに興奮?
知的障害ってなんだろう? すごいよ、この世界に関る人々の言動も思いも感覚も。
なんだか自分が本当に頭で解った気でいることに反撃を浴びせられる時間でした。


終了後に珈琲「成幸」へ。NOVITAから山内ゆり子さんとかみさんと三人で。すこしおしゃべり。ゆり子さんにお茶をご馳走になりました。彼女を自宅に送って帰宅。来週からゆり子さんは銀座「ギャラリーなつか」で個展。ご成功を!

by aura-21 | 2006-03-04 22:51 | ART


<< 秋田へ      青森の美術家新作展 先輩と >>