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AURA版画工房 日誌部 「むげたほげ」

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2006年 10月 08日

アートツアー 七尾さん来青

今日も天候の荒れる予感が思ったほどでもない。終日曇天で上空の雲の動きは速い。昨日よりも天候は持ち直した。
午後、かみさんと街へ。13時からのアートツアーに松竹会館前から遅れて合流。居合わせた関係で自分の作品を解説する。どうも難しい。普段の個展会場とは勝手が違うせい。しどろもどろ。慣れないと(でも慣れちゃいけない)。たぶん自分でも未消化で未整理な部分を多く積載しているせいだろう。頭の切り替えも必要になる。版画についての仕事だと自分では思っているのだが自分なりに別な展開でみせようと考えているのである。
13時からのツアー参加者はTさん一家と女性。私もまわって見ていない作品もあり同行する。日・祭日でシャッターの降りている展示場所もあり天気とともに残念である。柳町通りの明文堂3階の石川琢磨 「夢遊病者の夢」、同じく2階の松田辰地の映像と音響の作品を見る。


途中で知人数名と街中で出逢い立ち話。アート商店街の説明など。写真家の對馬基起さんとNOVITA前で出逢う。一緒に松竹会館へ。今回の作品群のDMをお渡しした。行く道を歩きながらの会話に溝江裕喜美さんの話題が出る。確かに70年代当時の青森で実験的な仕事をした人だったという印象が友人たちには記憶されているのだろう。2006年の現在、街を舞台にするアート作品は様々に展開されている。テクが表現手法を押し広げてきているがその根幹や内実には変らない部分もあるのだろう。

松竹会館へ戻って作業の続き。
他の作家はみんな展示を終えている。2〜3人がまだすこし作業中だったりふたつめのプランの遂行準備中のようだ。わたしは普請中のおふだ貼り。この1面だけでもすべてスクエアに貼り終えたいという昨日の続き。枚数が足りずまた明日に持ち越す形に。

友達とお茶していたかみさんが会館に立ち寄る。作業の切れがいいので今日は終了。
アウガでひとりお茶。かみさんを帰してすこし時間を過ごす。ビレッジ・バンガードでぶらぶら。
NOVITAの前を通ると個展最終日の野坂さん夫妻と娘さん。「コーヒーでもどうですか」と誘っていただく。ありがとうございます。個展終了前の静けさ、作家には疲労や達成感とともに寂寞とした感慨もあると思うのだが(自分ならそうだ)。このご家族はやさしく観覧者がわを向いて話しかけてくれる。18時を過ぎ、あわただしく会場を辞す。



18時半から竹林坊にて。アメリカに住む作家の七尾謙次郎さん ゲイルさん夫妻と息子さん夫妻を囲む会。
郷土館の対馬さんが幹事となって設けた1席。懐かしいお顔です。七尾さんもゲイルさんもお元気そう。故郷 青森に帰るととたんに津軽弁になる七尾さん。ひげが立派です。私もほやほやと生やしているのですが、並ぶとなんだか同じ種族でしょうか。(失礼)

アートツアー 七尾さん来青_c0156162_21432483.jpg


七尾さんはアメリカに渡って版画で活躍されている作家です。リトグラフを中心に制作され最近ではタブローも描いているそうです。今回は「橋本さんにあげようと思って」と立派なベルソーという銅版画の道具を頂戴しました。未使用です。日本ではあまり見ないようなゴツイ造りです。握りの部分には「七尾謙次郎」と名前も書かれてあります。こんな素敵なお土産までいただき感激です。大事に使います。これでいい作品が生まれるといいなぁ。版画に関係した道具を贈られるのは「もっといい仕事しなさい」という激励です。
「私が元気なうちに早く遊びに来なさい」と気さくに話してくれます。実現したいです。
息子さんのマックスさんに自分の故郷を見せたい思いもあっての来青だそうですが、退院された対馬さんともお話しされたかったと思います。昨日の大雨で東京からの交通機関に影響が出て大変だったようですが、今日はだんだん晴れて来ました。お開き。
酒宴の後に外へでると天上に丸い月がかかっていました。
七尾さん一家は明日は京都・奈良をまわる予定だそうです。
タクシーで帰宅。

by aura-21 | 2006-10-08 21:42 | ART


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