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AURA版画工房 日誌部 「むげたほげ」

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2001年 02月 06日

銅版準備

版画用に銅板を切る。小さな切手程の大きさを5 枚程用意。まだ描く内容は決まっていない。先月中に描いていたキャンバスの絵は未だに完成をみていない。銅版画の方もスタートさせてみたが、気持ちの中で乱雑に作業が分散するだけかもしれない。自分は「怠け者」だとつくづく思う。いろんな勝手な構想は浮かぶのだがそれらを実際に形にしていかなければ意味がない。形にしていった時に初めて「構想にしか過ぎなかった」ということが判ることのほうが多い。…なんで、頭の中で描くとああも納まり良く素晴しい作品になりそうな思い込みを生むのだろう。いつも頭の中と目の前(手の先…だが、技術ではないだろう)とのギャップを埋めることが1番最初の問題になってる。

雪國にいると雪との付合い方は近所との付合い方ともいえます。おおいに関係しています。隣接してるとどうしても掻いた雪の置き場に困ってくる。隣の庭に雪を置かせてもらう…ことにもなる。だから雪國の人は心が寛いともいえる。自分のところに雪を投げ捨てられても「お互い様…」と寛容。(逆に非常にシビアな人もいることは否定できませんが。)雪片付けの労働は人の心情た考え方をそこに見える形で現します。次の大雪までその形を留めて残します。玄関前に雪道のない家は人の住んでる気配すら消してしまいます。雪は近所どうしの気持ちにいろいろと障害を落として春になると融け去ってしまうわけです。降らなければ見えなかった人間どうしのコミュニケーションを暴きたてるかのように。
雪國(とくに都市部)ではそんなことが毎日起っていそうです。だから肉体的疲労と同時に精神的疲労もそこでは起るのです。

夕方散髪。床屋の椅子はなんて座り心地がいいんだろう。無防備に体を投げ出し「やってもらう…」 気持ちいい。

by aura-21 | 2001-02-06 01:38 | 版画


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