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AURA版画工房 日誌部 「むげたほげ」

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2001年 11月 25日

アート浮遊霊

写真フィルムとCクランプを購入。
今日は雲も出ていて作品撮影に丁度いいか。玄関先で100号二点をクランプでつなげて立て掛け撮影。風が強い。時々煽られなが撮り終えたところで曇りから急に雨に変る。危ないところだった。現像に出してみないと上手く撮れているのかすこし心配。


昨日届いた深浦のスナップ写真を取り込んでCDに記録する。


浮遊霊…
美大や美術系の学校を終了したからといって、全員がもの作りにならなくてもいい。私も制作することから離れてバイトばかりしていた時期があった。同期の連中が個展やグループ展で自信作を発表している時に自分は何をしているんだろう…と焦る気持ちに陥った記憶は今も生々しい。全員がもの作りになる必要はないのだが、自分は作る側にいつまでも居たかった。でも実際には何も描いていない、作っていない…そんな時は作っている人間よりも既に作らなくなったと思える人間の方に特別な興味を感じていた。、、、共感ではなく、理解出来ないという対象を見るような感覚でだ。
現在、いろんな理由で作らなくなった「過去に作っていた」人と美術の話をする時、彼らの中には決して「制作する」ことが完全に消えているわけではない事を強く感じる。今は出来ないが、子供の手が離れたら…とか今の仕事が軌道に乗ったら…とか言う。生活や経済上の理由は大きい。それは仕方がないことだ。しかし、いつの間にかごく自然に途絶えた「制作すること」をもう一度始めるというのはむずかしいと思う。残酷な言い方かもしれないが、もう帰れない地点に来てしまっていることだってあって、それに気付こうとしない。迷わず成仏できない浮遊霊のような存在になっているのかもしれない。
これはいつだって自分の身の上に起ることだ。今現在何かを制作している者でさえ、周囲から既に終っているような表現を後生大事にまだやってる…と思われることだってあるんだ。自分が死んでいることに気付かない…浮遊霊だ。


ちゃんと地面に足をつけて生きていたいものです…

by aura-21 | 2001-11-25 01:34 | ART


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