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AURA版画工房 日誌部 「むげたほげ」

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2001年 12月 26日

スローアート

昼過ぎに額装のできた版画を取りに出かける。



専門学校同級生Yの知り合いでBゼミスクール出身の作家 山倉研志さんから返信メールをいただきました。11月に横浜でお会いした時に千葉県「佐倉市立美術館」での展覧会「絵画の領域」が開催直前でした。残念ながら都合で見ることはできませんでしたが、とても好評だったそうです。

山倉研志さんからのメールより抜粋
「絵画に残された仕事は、作家の意志と哲学なのだと思っています。ですから、もう流行や時代感覚のタームの短いところでは判断できないモノだと思います。ましてや答えが単純に一つではない時代なのだから、判断は個人の能力でいくつもの段階があると思っています。
 マックや牛丼のような「ファーストフード」に対抗して「スローフード」という考えがありますが、知っていますか?当たり前な地元で採れる食材で作る料理だと考えていいのですが、季節ごとに材料も違うので種まきから料理するまで少なくても1年は計画的にやらなくてはいけないので時間と労力と意志が必要になります。それを維持するには更に何10年の計画が必要になりますね。
 アートでも<スローアート>という考えで作品を作っていこう!と何人かの有志で絵画作品をつくる勉強をしています。今回の佐倉の展覧会もそんな考え方が少しは作品の背後に感じられるコンセプトで展示しました。」




意志と哲学…そして「スローアート」という考えは、この青森においても何処であってもアートの靜かな情熱姿勢だと思える。それは単なる流行の「現代美術」促成栽培ではなく自分の足元に成長しつつある「美術」発見のためなのだ。

by aura-21 | 2001-12-26 17:09 | ART


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