AURA版画工房 日誌部 「むげたほげ」

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2003年 11月 04日

Sofia Rocchetti 展

新町の森内建設ビル内のギャラリーNOVITで現代イタリアの作家「Sofia Rocchetti 展」を見る。ご本人は会場にいた。同作家の絵画はほかに市内2会場(「ギャラリーあるち」、西衡器「オープンスペース ゼフィルス」)でも開催されている。

質感がレザーの表面のようだったが、作家に聞くと紙にピグメント(顔料)を油や水などのメディウムを使わず直接指で擦り込んで描き出すという。画面を引っ掻いたり部分的にマスキングすることで形を作ってゆくやり方だそうだ。
描かれた抽象的形の意味にも「輪郭のパターン、先の尖った鋭い形、視覚的記号や瘢痕、傷、そして独特な色彩(茶系、アンバー系が多かった)はそれを見るものに畏怖を抱かせ、災いを遠ざけそして自分自身を護るための象徴として生まれてきた」(リーフレットより)とあるが一種の「癒し」のようなものを託しているのか。力強い画面構成はむしろシンプルでさえあった。

作品にはその背景に作家個人の歴史や世界との関わり方が折り込まれている。それが時代や社会や地域的に集って美術の潮流として見えやすくなると(例えば印象派とかキュービスムとか)わりあいに解釈し易いものになるのか(解り易い危険もあるかな)。「好き・嫌い」だけでは見過ごしてしまうこともある。見ている側は時々過去の自分が見て来たものとの比較検討など、その持てる知識で作品に近づく道を探す。

この作品に対して特別に好きで惹かれるとは強調できないのだが、そこに私の全く知らない別な歴史観とか文化という前提にたつ美意識を強く発散する部分には幾らかひるみながらもある不安な気持ちにさせられて会場を後にした。



久しぶりに五拾壱番館二階の「ピナコッタ」でお茶。



第5回英国国際ミニプリント展のオープニングと会期の案内が届く。
私の版画も1点参入している。しかしモノプリントのため巡回展(2005年12月まで)途中で売却してしまうとそこで終わりとなる。刷り増しができる版種の方がこういう場合に助かるのだが、最近はモノプリントにばかり熱中している。



DVD「MAJESTIC」を見る。
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by aura-21 | 2003-11-04 03:19 | 展覧会


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