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AURA版画工房 日誌部 「むげたほげ」

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2008年 12月 01日

京都→東京→青森

京都の朝。
ホテルの朝食(バイキング)を食べてから荷物をまとめる。

10時過ぎ。キャリーバックをホテルに預けて近所を散策。
昨日教えてもらった新京極通の「左り馬」へ。大判のあぶら取紙を買いに行ったが小型しかなく、後から送ってもらえるように10枚分の代金を払ってくる。大判といっても金箔を作る時に使いこんだ和紙のサイズだから15cm角程。版画に使うつもり。すこし大きなサイズも作れるか。お試し。すこし紙の色が濃いこともあり試してみないとその効果は分からない。市販の多くのあぶら取紙は本当は金箔を叩いた紙ではなく、あぶら取紙用に作られた物。そっちの方が以前に試してみて色具合が良かったのだ。


近くをうろうろしてホテルへ戻る。ホテルの2〜3軒隣に木版画やかっぱ刷りを扱っている店を発見して入る。買うつもりは無かったが見ているうちについつい3枚を購入。型染めと木版と。明治から大正・昭和頃のもの。江戸時代のものもあったがさすがに高い。古書もある。



京都駅へバス。混んでいる。
切符も買っていなかった。東京に途中下車してからそのまま青森まで帰るつもりで13時53分 のぞみ22号の指定を取る。発車まで1時間ほど。駅前のタワーでお土産を物色。漬物とか。
家に「帰る」と電話したら「もうちょっとユックリしてきたら? もう1泊すればいいでしょ」と言われたが、なんだか非常に疲れている。次のグループ展の準備もあるし、その言葉には乗らずにやはり帰ることにする。
新幹線に乗りこむとあっという間。途中、富士山。そこもあっという間に通り過ぎる。速い。

車窓から見える風景。土地とか風土によって違って感じる部分、その確かめようのない感覚をぼんやりと眺めている。
土地柄だけではない奇妙な風景というのも確かにある。どこかボッシュの絵のようだ。たぶん近づいたら気付かない。一瞬でもこの新幹線の視点から遠く俯瞰して見ると奇妙に見えているものも、その不思議さは近づくと消滅する類のものではないだろうか。
畑の真中に大きな看板が新幹線の客に向かって立っている。広告かと思ってみたが意味不明。ただ青地に白抜きで大きく「プチプチ」と書いてある。何だろうか? アート?
、、、「アート?」と書いてハタと気付く。アートとは意味不明さを指すのだろうか? 違うなぁ。



16時13分、東京駅着。八重洲側で出て紙の「山田商会」を探す。紙見本は持っているが初めて訪ねる。以前にも探して見つけられなかったのに、意外とあっさりと(おぼろげな土地勘で)見つけることができた。意外と狭い間口。おじさんがひとり。見本帳で指定すると奥から持って来てくれる。図書館の閉架式のようなものか。数種類の和紙と粉糊を買う。

藍画廊へ。久しぶりで倉品さんにも会う。
今日初日の作家は昨年も見た作家。高橋美羽個展-さみしい惑星-。案内状も届いていた。たべものとお人形のような女の子。DMの絵でちょっと感じが変わったのかと思ったら、他に列ぶ大きな絵は昨年の仕事に近い。あれから少しテーマ性も変わったのか、それとも複数のテーマやモチーフを持っている作家なのか。藍画廊のネットでも展示風景と共に興味深い感想が書かれている。



時間があるようでない。他の画廊まで足を伸ばせないのが残念。とはいいながら、飲む準備。
東京駅前の新丸ビル。「日本再生酒場」へ昨年と同じく足を向ける。昨日に東京入り出来ていれば一緒に高校時代の同級生と合流して飲めたのだが、自分の体調と気まぐれでキャンセルしてしまった。妹にメールしたら丁度仕事が終わったので会えるという返事。八重洲口から地下通路を抜けて(少し迷う)地下鉄丸の内線の出口すぐにある新丸ビルの入口へ辿り着く。妹はまだ品川駅を通過中のようだ。先に5階にある店へ入って飲んで待つことに。
ここは立ち飲みなの。チョイ飲みには丁度いい。「トンテキ」「茹でタン」が美味しい、、と会えなかった友人からのメールに従い注文。内臓系の料理が美味しいしここの売り。
生ビールを1杯飲み干す前に妹が来た。おぉ? ストレートパーマをかけたそうだ。似合ってるぞ。2〜3杯づつ飲んでから上の階で座って珈琲。

東北新幹線の入口まで見送ってもらい別れる。
20時04分の最終で東京駅を出ると23時07分に八戸。乗り換えて0時過ぎて青森駅着。


また青森の日常が始まる。

by aura-21 | 2008-12-01 00:31 |


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