2009年 11月 04日
快晴の土沢。しかし少し風は冷たい。 小桜食堂で昼食にカツ丼を食べる。美味しい。 ご主人にお願いして料亭小桜家にある高村光太郎の彫った木製テーブルを見せてもらう。 ご主人のお話によると、昭和20、21年頃にふらりと立ち寄った高村光太郎が彫ったもの。当時の店の人も彫った人物が誰かを知らず、その後も普通にテーブルとして使っていたそうだ。現在の主人の弟さんが子供時代に遊んでいてそのテーブルの足を1本折ってしまった。店では使えず倉庫に仕舞われたままになっていたそうだ。昭和40年頃になって高村光太郎の記録にあった土沢のテーブルを彫った事実を確かめるために調査があったそうだ。その時になって「そういえばそういうのが倉庫にあったなぁ」と出されてきて確認されたということです。 現在は立派なガラスケースに納められて大広間の床の間に飾られている(写真)。 今日中に撤収。「千鳥」会場は昨日撤収を終えました。 残るは街なかに張り巡らしたおふだの撤収。 まずは街の曲がり角にある石に厚く貼ったおふだを。 開ききったキノコの笠のようになってしまった。 店の軒先に貼らせていただいた「おふだ」の一部は商店主のご厚意でしばらくは貼ったままにさせていただきました。ありがとうございます。 自分では言っていませんが、「おふだアート」と評され説明されていたようです。感謝します。 名称を付けたくなる気持ちはきっと愛された印だと思いました。ありがとうございます。 貼り歩いた時にもいろいろ感じること多かったのですが、剥がして歩く際にもまたいろいろ考え感じさせてもらう事がたくさんありました。OPは「おふだプロジェクト」の略です。今回はインフォメーションセンターで作家による小品を展示販売していただきました。私は実際に木版のおふだ(同じ版から紙質だけ地元の成島和紙に刷って)を並べました。思った以上の皆様にお求めいただき感謝申し上げます。個人的な分に関してはその売り上げを「街かど美術館」への基金とさせていただきました。 16時も過ぎると日も暮れて暗くなってきました。吐く息がすこし白く見えます。 最後に猿舘酒店近辺のお店のおふだを外して歩き終了です。 今夜中には青森へ戻るために車を走らせます。とても名残惜しく後ろ髪をひかれる思いで「土沢」の街を後にしました。きっと絶対にまた遊びに来ます。
by aura-21
| 2009-11-04 23:27
| つちざわ
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