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AURA版画工房 日誌部 「むげたほげ」

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2010年 11月 21日

東京 展示搬入のゼロイスト

東京の朝。

南新宿のハンズで買物など。もう街歩きは労働のようだ。
都市を歩くスピードも周囲に配る視線の動きも鈍化した自分を感じる。
都市そのものにはもう惹かれる未練はないと思っていた。しかし、やはりもの珍しさと好奇心を刺激する断片が散りばめられている総体は感覚にいろいろな意味でひっかかる。
それが幾らか忘れていた感覚を若返らせる一役になる。
都市をやはり何処かに必要だ。

東新宿へ抜ける。
紀伊国屋1階の通路。脇に並ぶ小店。十数年前と変わらずにある店は何軒だろう。その見知った店舗の品揃えも様変わりして、今の時代に生息している。

中央線で東京駅へ。
新丸ビル。「酢重正行 楽」という店で「ピリ辛蕎麦」を昼食に食べる。
ラー油のような赤く辛い汁が底に沈んでいる。噛み応えのある黒い太麺。味付け卵が半分ときざみ海苔、白ごまが山盛り。かき混ぜて。950円。

HINT INDEX BOOK」にてジターヌの青森ブレンドを飲む。東京という街で飲むこの珈琲もまた格別。ここではペーパードリップではなくメリオールで出される。



東京駅から京橋までを歩く。駅前再開発で見慣れたビル群は消え去って押し広げられた空が大きく顔を出している。INAXのビルが障害物なく遠望できる。
ギャラリイKへ。



「表現される現在2010 ゼロイスト宣言in仙台 東京報告展」というながいタイトルのグループ展。
その展示搬入で先月のせんだいメディアテークで一緒だった顔ぶれが集う。



石川雷太 Ishikawa Raita
今村 仁 Imamura Jin
古賀 飛 Koga Tobu 
小島 昇 Kojima Noboru
関本欣哉 Sekimoto Kinya
橋本尚恣 Hashimoto Naotsugu
葉緑素為吉 Yoryokuso Tamekichi

「日本の現代美術のパイオニア、斎藤義重が晩年に独自の教育理念を具現化させたのが東京芸術専門学校 (Tokyo Schoolof Arts = TSA) でした。その卒業生有志が1998 年以来ほぼ毎年開催する グループ展が「表現される現在」です。今年のテーマは、昨年に引き続いて「ゼロイスト宣言」。1950 年の斎藤作品題名にちなんで恩師へのオマージュを表するとともに、ゼロイスト、つまり、なにもない者として表現する ことを主題とします。13回目となる今回は、新しい試みとして発表の場をTSA発祥の地「東京」から「仙台」へとシフトし、先月せんだいメディアテークにて「ゼロイスト宣言 in 仙台」展を開催しました。新たな出会いの場を「仙台」に求めた私たちの表現の現在を、このたび、東京のみな様に報告します。
(TSA ANNUAL 2010 実行委員会)」 - ギャラリイK の告知より -



拙作は6点の版画を垂直に積上げた展示。レーザーの水準器で出したラインに画面の中の赤い線を揃え下段から積上げながら額を掛けてゆく。思いのほか手こずる。

東京 展示搬入のゼロイスト_c0156162_9294744.jpg


16時過ぎ。画廊を靴職人をしているnomuraさんが同じく靴職人の彼氏と一緒に訪ねてくれた。
しばらくぶりに会う。元気そう。差し入れまで頂いてしまった。作業中でお茶も出せずゴメン。
展示作業が順調に終わっていたら一緒にお茶でもしようとメールしたのだけれど、そんな甘くはなかったです。

20時過ぎてセットアップ完了。
7人で夕食へ。日曜日の銀座で開店してて美味くて安いお店、、となると制約されるか。
有楽町近くの中華屋まで歩く。
私は来週までアルコール抜き生活。なんだか楽しみが激減中。





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by aura-21 | 2010-11-21 23:45 | 作品画像


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