AURA版画工房 日誌部 「むげたほげ」

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2011年 11月 30日

なんだっけ

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どこで、いつ撮ったのか分らない画像だが、なんだか今の気分はこんな夕景。
黄昏たすぐむこうに師走が見えて、なにもかもがあの雲のむこうがわ。


いろいろ記しておきたいこともあるが、どこまでをどう書いていいものかが掴めない。
そのまま放置しているうちに、書きたい気持ちが萎えてどうでもよくなる。

「なんだったっけ」

忘却したことすらも忘れてしまえば苦労はないが、喪失感でぽっかりと空白部分のあることだけは認識できているので始末に悪い。


隣家の伯母がお茶を飲みに訪ねて来て、滔々とはるか昔のことを取り留めもなく語る。
こちらが聞いているかどうかには関係ない。途切れなく話す。
横で一緒に聞いている母の顔色から推察して、真実と違うのではないかと思える節も多々あるのだが、語ることは伯母にとりすべて事実になる。
事実と真実の差はなんだろうか。
「真実なんてどこにもない、あるのは解釈だけ」
語っているうちに伯母のなかでその解釈(物語)は現実のことになってしまうようだ。
伯母だけに限らず、誰の中ででも架空の断片が(断片ではなく大きな総体となって)人生を形作っていることに違いないようだ。



昨夕、同級生の尊父の葬儀に参列。
式で彼の父親の戦友という方が故人を偲んで弔辞を語った。
故人自ら志願して航空隊に所属し外地で戦った話。敗戦後の処遇とその理不尽さは、彼らが共有している「戦争体験」だろう。戦争の体験は空襲を受けた側の話ばかりを聞いてきたように思う。戦地に赴いた者ほど、敗戦後に多くを語らないデリケートなものかもしれない。
私が知る故人の印象は物静かな優しさよりほかない。読経後の僧侶の話よりも、朴訥に時に聴き取りにくい戦友の話ぶりに、葬送の別れにふさわしい威厳が漂った。






また雪がちらついて来た。







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by aura-21 | 2011-11-30 16:51 | 雑感


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