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AURA版画工房 日誌部 「むげたほげ」

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2012年 03月 25日

バカトロニック

また春が遠のいた。雪。

弘前「ギャラリーデネガ」へ。
ここへも久しぶりに立寄りました。
しかし最近はどこへも出かけないものなぁ。
出かけても車なので足腰が弱っています。この出不精と運動不足は赤信号点滅してます。


バカトロニック_c0156162_22175438.jpg

バカトロニック」というJAGDA青森地区デザイナー9名による「津軽塗」への新提案展。本日最終日。
昨今は津軽塗(その行程の多さから「馬鹿塗り」ともいわれている程正直で真摯な職人仕事)も需要が停滞しているのか。その津軽塗の可能性を各デザイナーが探る。iPhoneの筐体カバーや万年筆などの高級筆記具に漆を施したものは時々みかける。どうしても小物系のグッズに施すものが多いのかな。
漆の特質よりもその図像としてのデザイン性やパターン性が先立つのか。他のモノに塗り施すのが基本なのかな。現実にそれが施されたらどうしても高級なものに(お値段的にも)なってしまうだろう。

展示の中では楽器のケースやピアノに施されている提案は実物を観てみたいと思った。
職人の技で実際に制作したらまた手仕事ならではの発見がありそうだ。音への影響とか。その道具を使う人の「想い」もそこに付加されることだろう。道具と人の間に挟まる要素でもある塗りだよね。
愛着とか、強度アップとかもあるだろうか?

展覧会としてはデザインというアイデアの瞬発性と、津軽塗という職人の時間を重ねた手作業のマチエール感に差があって、会場に並ぶものには実際の漆塗りが施されたものが少なく、そこは少し物足りなかったかな。プランはパソコンで処理された画像のプリンター出力なので、どうしても質感は平面的かな。漆そのもののテクスチャーとはどうしても違ってて、そこが個人的には物足りなさの原因かな。
解っています。そこは言ってもはじまらないポイントだというのはね。なんだけれども、さ。

面白かったな。


春めいてきた。もっと出かけるようにしないとね。





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by aura-21 | 2012-03-25 22:11 | 展覧会


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