人気ブログランキング | 話題のタグを見る

AURA版画工房 日誌部 「むげたほげ」

aura21.exblog.jp
ブログトップ
2007年 03月 18日

文学館

午前中は母の通院の運転手。
14時から青森県近代文学館で「詩と美術と」のレクチャー。講師は文学館館長の黒岩さん。
今回展示されている「村 次郎」の作品や同作品の記述の差…初出、色紙、詩集になってからの表記の違いに触れるお話、彫琢。
「福士幸次郎」の回想寄稿の吉田一稲の原稿についてなど。
会場には昨日のnacaの理事数名、佐野さんの姿も。


 六ヶ所村ラプソディー

十和田へ。18時より十和田市民文化センター AV総合研修スタジオで「六ヶ所村ラプソディー」の上映会。
みちのく有料を奮発して使い、上映ぎりぎりの時間に到着。

「六ヶ所村ラプソディーを機会があったら見てほしい」と東京に住む友人からメールで教えられた。それまでは何処かで聞いたことはあっても見に行こうとは思っていなかった。過日、弘前の百石町記念館で行なわれた上映には行けず、なおさら気にはなっていた作品。この映画のテーマ、昨今 新聞紙上で毎日のように取り上げられていることに関連することのわりにはちゃんと直視していない自分が恥ずかしい。地元青森でもニュースでは耳にするものの意識は近くて遠い。意外と県外からの眼、六ヶ所地元に生活している人でないと考えの及ばないことも多くある。映画ではそうした重要なテーマが描かれている。
知人でこの映画を見た感想をブログに載せているのを読んだ。その人も映画の中での言葉に襟を正す。
「中立という立場はない。中立は賛成と看做される」…確かに…そういうことだ。
この問題には曖昧にスルーできないたくさんの問題を「自分のこととして引き受けなければいけない」突きつけるものがある。
あぁ。安全と未来と。日常と世界と。
2時間すこしのこの映画、内容は重く身近で考えさせられる。「エネルギー問題」と「食」というだけではない様々な視点を含むその内容はじわじわと戦慄を感じる。上映後に監督の鎌仲ひとみさんのトークが30分ほどあった。生のお話にも口調はソフトながらも重要な問題提起と説得力。映画の中でもけっして強行に反対する姿よりも内省的に冷静に問題と向き合っている人々の姿と言葉がある。
決して狂信的ではない。無関心ではいられない。さて、私には何が出来るのだろう、あぁ、。

会場を出たのはもう21時、運転して青森市を目指す。その途中六ヶ所の方向を向く形で道は延びる。
思考だけがぐるぐると螺旋を描く。

by aura-21 | 2007-03-18 22:30


<< イタドリのレインスティック      オークションパーティ >>