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AURA版画工房 日誌部 「むげたほげ」

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2006年 03月 18日

波状攻撃?

県内の美術施設。まだまだ固まりえない流動的ヴィジョンも匂う。

もうとっくに一段落ついた?話題だが、昨年 突然に館長予定者の更迭があった県立美術館。(関連記事)。ただ絵をかけっぱなしの展示空間からイベント(演劇や映画やコンサート)を中心に盛り込んだ施設運営にコンセプトを移行させるためにはK館長予定者では適任ではないという判断はよく意味が解らない。別な意図も感じるほどに知事の会見はいまいち歯切れが悪く読める。県(その後ろには国も金を出してるから国税だけど)のひも付きだし、いわゆる文化を引っ張り成功させたい行政はあちこちにある。が、今の時代はその成功例は皆無…もともとそんなものに成功例があることの方が不思議なのだが。
役人の芸術観には全く興味はない。また彼らの手法や目線が現代の文化にスポットを当てることにおいてどれほど力があるものか疑問にも思える。テレビ芸能ニュースなレベルの話題作りとか責任問題にばかり予防線を張って先回りしてそうなカリカチュア。件の話はその一端が「波状的」に噴出した結果なのだろう。7月開館に向けてまだまだ波状的に噴き出す話題もあるだろう。何がどうなってるんだか。権謀詐術のその中で勝ち組になりたい方もいることだろう。
建築家が自ら建てた建築に発言したり、特定の収蔵される作家が意見を言ったりしているそうだ。美術館運営の基本方針や将来の方向性など、基本的な事項についての助言は使う側の者から聴けばいい。建築家やそこに作品を納める作家は「使う側」ではなく「提供する側」ではないだろうか? 我田引水や自己保身な手前味噌の意見を有識者である彼らが話しているとは思わないが、そう見えてしまう危惧はないのか。集客目的の観光の目玉に三内丸山遺跡と込みで運営するそうで、なんだか美術館というよりはお祭り広場である。ねぶたと同じである。客は来るけど…なんだかな。


現代美術や数々の芸術的なものには生の現実の問題点を浮き彫りにする機能が内在している。どうも「お祭気分」でそうした大事なものから目隠しされそうで…恐い。

by aura-21 | 2006-03-18 17:06 | 版画


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