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AURA版画工房 日誌部 「むげたほげ」

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2005年 07月 07日

手紙 野坂徹夫展

六月の個展の残務。お祝やお供物を頂いた方々へのお礼の手紙をやっと書き出す。それでも全部ではない。久しぶりにこんなに字を書いたなぁ。



アトリエ「あるてみの」で今日まで開催の「野坂徹夫展」。
16時過ぎにやっと伺う。前にも一度盛岡の先輩と私とで2人展をさせてもらったが、静かで優しい絵が似合う空間である。
20数点の水彩画と木の彫刻。数人の鑑賞者が入れ替わりたちかわりにお見えである。おふたりでそれぞれに応対する野坂夫妻。

詩情豊かな水彩画です。その技量もセンスも変わりなく、ますます野坂ワールドで自由に羽根をひろげている感があります。2〜3点、詩情にプラスして強い物語性を感じさせる絵が混じっていました。奥さんに伺うと「ちょっと飽きてきて違う絵も描きたかったのかも」と笑っていました。風景の中の人、という感じのその絵はむしろ心情が強くこちら側に伝わってきました。優しさの絵を描いている作者の、すこし孤独の匂いをさせた絵を目にすることができたように感じました。広場に佇んでいたり舟で波に弄ばれていたりな風のその絵は旅する主人公のお話が聞こえてきそうでした。
30分ほどしか会場に居られませんでしたが、充分に味わうことの出来た時間でした。



告知に、松木太郎さんも参加している4人展「つくられる平面 Part5 - それぞれの絵画作法 -」(コート・ギャラリー国立/東京)を追記しました。

by aura-21 | 2005-07-07 11:53 | ART


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