2005年 07月 19日
晴れ。じっとりと汗のにじむ連休明け。働け働け、俺。 ミチバタ版画を手伝ってくれた方々(青森市内)と一緒に飲み会をしたい。 日程と場所を決めないと。今月中にする予定。すこし焦ってきましたよ。 三戸の版画講習会のパンフなどに使える画像やデータを送らないと… と思いつつ、こちらも着手出来ずにいる。ごめんなさい栗田さん。 Sさんにハガキの校正用デザイン稿をお見せする。印刷発注にGOサイン。 俺は今日 何をしたんだろう? ただPCの前で呆然としていたような…。 棟方志功記念館が開館30周年を迎える。 今なら考えられないような経緯で館は出来上がっている。なぜなら、当時の政治や役人にはいい意味で力があり先見性があったからこそ成しえた文化事業だからだ。 比較的に中心市街地に瀟酒に建つこの記念館。30周年を期にもっと多くの人に足を運んでもらいたい。 同市での後続の木版画家にどれほど作家が誕生しているのか。それは解らないが、棟方の矮小化された亜流に留まっているものの多いという感想をもってしまう。 決して「木版」という手法が悪いわけではない。 いつまでも棟方の築いたものを間違った解釈で継続させそこから抜け出せないで亜流を悪しき伝統にまでずるずると堕してまで引きずってしまった結果だろう。後続を叱責しても始まらないが、旧態組織でなおかつ資金力も組織力も希薄な隣り組的集まり、高齢化した寄り合い所帯であることも、活況のない原因だろうか。 棟方の仕事は版画であって版画ではない。 版画に留まっていない前衛の精神と開拓の意思によってその先に踏み出して行こうとする激情なのだ。そこを汲み取らないで「木版修行」ばかりに勤しんでも新しいものは産まれえないだろう。版画も芸術のジャンルである。技術修行だけではだめだ。 2002年に生誕百年を記念して全国的に巡回展が催された。この記念館開館30周年が何度目かの棟方再評価と再認識に繋がる機会と思っているのだが。それはこの街に住む人にどう関わり、どう映る事業なのだろうか。詰まらぬ期待はしないが、希望は捨てない。行政主導の文化事業では美術に限れば「青森県立美術館」や「国際芸術センター青森」の存在もある。官民一体での二人三脚を美しい形態としては取ってはいるが、その官と民にどれだけ「百年の計」ほどの予見力と継続力が潜在的にあるのか。 期待と希望を持って共に歩む覚悟で美術・芸術を持続させる力をたぎらせたい。 告知に「第13回 ND会」を追記。 若井秀美さん(棟方志功記念館 学芸員)による「詩歌と棟方作品についての考察」というテーマで行なわれる。
by aura-21
| 2005-07-19 12:14
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