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AURA版画工房 日誌部 「むげたほげ」

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2005年 11月 26日

展覧会2つ ボジョレー 

夕べ遅く(否、今朝)までPCの前でDVD。安くて借り過ぎると不眠不休になる。いや、自主規制すればいいもの(笑)。寝たのが6時近かった。

昨夜アップルランドに忘年会で1泊したかみさんを迎えにいつものコンビニ前へ10時過ぎに。そのまま一緒に NOVITAで開催中の野坂徹夫展へ行く。

水彩画の他に木による立体作品も並ぶ会場。水彩画にも流れるその抒情性は彼の人柄そのもの。重層的に塗られた水彩の層を水を含ませた筆で落としながら作るその作業によって現れる紙上の残滓は一言ではいい表せない深遠さを放つ。それは幾層もの漆を研ぎ出す津軽塗りや土中の中から忘れられた宝を探りあてる縄文の発掘にも繋がる時間的作業かもしれない。

弘前大学 教授の岩井さんが学生を先導して青森市内のARTスポットを廻り夕刻にはNOVITAにも立寄るそうだ。森内さんよりの提案で岩井さんも交えて12月13日(半月後だ!)よりNOVITAで開催される「あかりのありか」、参加者の打ち合わせを再度今夜行いたい旨。私から他の参加者へ連絡をまわす。
夜に出直すことに。



かみさんと駅前で買物。「あかりのありか」のための照明器具素材を見つけに行くがなかなか適当なものはない。代わりに入った無印良品店で自分のシャツを買う。昼食に埼玉屋のいくら丼。

帰宅。かみさんは昼寝、私はまたまたPCの前に座ってDVDを見る。
今日返す「RING 2」を見終えてかみさんの運転で返却し街まで送ってもらう。




五拾壹番館ギャラリーにて「岡部健也・田村 進 二人展」を見る。
会場に居た田村さんに足を方を心配される。ないとだめなわけではないが杖を突いて歩いている私。

岡部氏には面識がなくこの絵画作品で初めて見る。具象それも写実に描くことを本分とする方のようだ。田村さんの2つ先輩に当るとか。なるほどそうした経緯の二人展でしたか。展示する量も多め(主に田村作品)で実際のところ展示というよりも作品を散らかしているような会場内。掌中で技を以て作ることのみに熟達すると見せ方にまで想いが廻らないこともある。逆に作品ひとつひとつのスキルがひ弱でも会場全体でそれらしく見せる技を持つ現代美術系作家もいるのだが。
田村さんはブロンズ像の他に石膏の原形(女性の首像)と顔のスケッチを多数展示している。石膏の首像は最近制作のものだろうか。ツルッとし過ぎた表情は個人的には好みではない。些かけれん味を感じる。ずいぶん昔に作った高さ40cmほどの小さな裸婦像におもしろいものがあった。
最近は油彩も描いているそうで、目の前にないものを描ける楽しみについて語っている。高い丘の斜面と上に建つ家と上空の雲がモチーフの油彩が3〜4点彫刻の背後で壁に並ぶ。
絵の著作権や写真の使用権について最近憤っていることでもあるのか、そんな話題など語り、また県美人事についての昨日の新聞記事についても「もう私の関れる時代ではなくなったけれども」と前置きしながら自ら思うことを語る。辛らつさも以前ほどではないように見受けられるものの…まだまだ油断すると袈裟掛けに尖った言葉を浴びせられそうだ。



18時を廻ってNOVITAへ到着。
岩井さんは20名の生徒を連れてバスで来た都合で打ち合わせには参加できないスケジュールだったようで帰ってしまった。打合せにはならずその夜集まった数人でヴォジョレーワインの飲み会となる。帰りは秋元さんに送っていただく。

by aura-21 | 2005-11-26 00:27 | ART


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