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AURA版画工房 日誌部 「むげたほげ」

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2006年 07月 02日

鯵ヶ沢C-POINT2006 お疲れさまでした

朝靄。岩木山麓 長平青少年旅行村の澄んだ空気。まだ眠いことを除くとな〜んて気持ちのいい朝だろう〜。

伊藤康子さんの車で拠点館へ。
8時に着いて彼女持参の携帯コンロで沸かした珈琲をご馳走になる。目の前に日本海と遠くに霞む岩木山、その両者に挿まれて珈琲をすする。きもちい〜。
9時近く、昨日のツワモノがまた集まってきます。ツワモノはただ「兵」と書きますがその響きには「強い者」「精悍な覇者」のイメージです。私にはとてもそんな役は適しません。終始 彼らツワモノの後をちょろちょろと付いてまわりました。

朝方はどんよりした雲の多い空、時々ぽつりぽつりと来ていました。ワークショップ班はほとんど拠点館内部での作業、気付いたら随分と降ってきていました、雨。

今日は「Tシャツに書く」というワークショップ。昨日と同じく墨や布に慣れるため新聞や布に試し書き。その後に本番の真っ白いTシャツに向います。失敗なしです。でも失敗もまたおもしろいのかも。書き上げたTシャツは定着スプレーをかけてから外に張ったロープに洗濯物よろしく洗濯鋏で留めてずら〜りと並べてゆきます。生憎の雨天。拠点館の屋根のかかった場所に張ったロープですがシャツの乾燥はなかなかはかどりません。それでも書いたお客さんがクラフト展で見てまわる間だけでも風に晒して墨の定着を待ちます。
午前の部が終わり午後は14時からでしたがお客さんの中に「書きたい」方々もいらっしゃるようで12時半からの部も設けることになりました。別れて各自昼食を取りまた会場に戻ってサポートにつきます。

しかしサポート・ツワモノのエネルギーと身軽さに脱帽です。昨年は自分のワークショップだったこともあって見ているつもりでもちゃんと見届けていなかったのかもしれません。申訳ないことです。今回は自分もサポートする側となって彼らと一緒に動いていて判ったのは彼らのアートサポートのスキルや周囲と触れあう優しい空気感、真面目に黙々と動くことを惜しまない真摯さです。自分が如何に彼らの仕事ぶりに多くを負って、だからこそ出来たWSだったかと思い返し感謝しました。基本的な内容を決めて準備して方向性を打出すのはその時々の作家さんがすることですが、現場で現実に動く時は実動に参集した彼らツワモノがその本筋を如何に把握し理解しそのために必要な事を自らすすんでこなしている事が大きな推進力であり、そのワークショップのすべてであることか…と思い返すばかりです。

…康子さん、すみません。決してあなたの準備した内容やワークショップをどうこう言っているのではなく、昨年、彼らに助けられたことを反芻して感動しているのです。いや〜昨年はちゃんと見えていませんでした。ごめんなさい。ツワモノのみなさん。そして、また今月末にミチバタ版画のワークショプを計画してみなさんにまた手伝ってもらう事を思うと…「すみません」と手をついて土下座しそうです。ありがとう!…という気持ちが膨らんできます。

16時。雨は降り続けていました。最後の方では知っている方々や友達も来て参加してくれました。野坂さん、猪野さん、小島さん、櫛引さん。如何でしたか? おもしろかったでしょ!
書き上げたTシャツはいくら墨とはいっても完全な乾燥とその後のケアーが必要です。三〜四日の快晴な直射日光による乾燥と書いた部分へのペーパータオルを当てがいしっかり低温のアイロンがけをしてください。それでも洗濯で墨が取れたり薄まることもご了承ください。乾燥のゆるいまま他の洗濯物と一緒には決して洗わないでくださいね。
会場での干しがイマイチだった事が惜しまれます。

2日間のC-POINTのWSは終わりました。後片付けも手際よくきびきびと終え、最後まで「かっこいい」ツワモノ隊です。今回はそんな彼らの一員に混ぜてもらったことと伊藤康子さんの初めてのワークショップのお手伝いに加えさせてもらった事が嬉しかったです。ありがとう。

帰路、小田部くん運転の車。心地よい疲れからすこし黙る時間。ご苦労様でした。私も「ありがとう」と連呼しちゃいます。
もっと自分の仕事にも彼らの思いをしっかり受け止め押し上げる力がないと恥ずかしいと感じました。

お疲れさまでした。

家まで送ってもらい帰ると「もう帰ってきたの?」という顔をされた。「早すぎ」とも。
ツワモノたちと「何処かで食事して帰ってくるかと思って夕食の準備してない」と言われた。
ここにも別な意味でツワモノが居ました。

by aura-21 | 2006-07-02 21:20 | ワークショップ


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