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AURA版画工房 日誌部 「むげたほげ」

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2001年 01月 06日

残す 文化

残る仕事をしましょう」…と書かれた年賀状が1枚舞い込んだ。残るかどうかは結果だから作り手には係われない範疇かもしれない。ただ「良い」と信じた仕事をしてゆくのみだろう。15年以上も前に新宿のゴールデン街にあった小さな芝居でも出来そうな空間で「雨月物語」の上映会があった。その時ゲストで歳とった評論家みたいな人が作品を残す方法として神社や寺に奉納すると何百年も残ります…と真顔で話していた事を思いだす。「残る仕事」と「残す方法」は違うから残す方策に四苦八苦してもはじまらない。まだ、目の前でどんどん消えてゆく表現(芝居やパフォーマンスのようなもの)の方が潔いのかもしれない。

芝居といえば「弘前劇場」の「定礎」が青森市で今日から。観に行きたいのだがなんだか雑然と1日が何一つ決まらずに過ぎてしまう焦燥感があって何処へも出かけ難い気分にしている。その弘劇の長谷川孝治氏は文化行政やそのための支援と青森県の除雪対策費とを比喩的に語る。文化事業にお金をかける事も春になると融けてしまう雪に数億円かけることも同等に大切な事、、、と…(文脈的には除雪費には毎年大金をかけているのに文化事業にはなかなかお金が出ない…という言い方だが) 流石なレトリックだと思いました。

by aura-21 | 2001-01-06 01:11 | 雑感


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