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AURA版画工房 日誌部 「むげたほげ」

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2001年 10月 31日

深浦美術展オープニング

あまり眠れなかった。4時過ぎには眼を醒まし、5時前に風呂にはいる。温泉旅館に泊っていると何度も何度もふやける程お湯に入ってしまう。大浴場は西側海に向ってガラス張りの浴そう。残念ながらその海から朝日は昇らない。暗かった外の景色もだんだん薄日に照らされて波頭と磯の岩が輪郭を現してくる。磯の露天風呂にもすこし人影がある。温泉旅館の朝は温泉に始まるのである。朝食の和風バイキングでしっかりお腹を満たして8時前には旅館を出発。
役場の手前にある円覚寺に参拝。朝の早い寺社、お堂は扉が開いている。昨夜、囲む会でお会いした海浦由羽子さんがいらして奥の寺宝(北国船絵馬や髷額など重要有形民俗文化財が多数あった)や薬師堂内厨子(国重要文化財)の案内をしていただいた。津軽藩の祈祷寺という性格のため檀家を持たないこの寺は先代住職達が手製で堂内に仏画や天蓋の装飾を施している。日露戦役両国殉難者怨親平等仏果菩提の八万四千人の毛髪で描かれた「毛髪刺繍八相釈尊涅槃図」(明治37年 1904)や青森第5聯隊八甲田山遭難凍死者仏果菩提の弥陀大咒・光明真言一字一礼拝写の阿弥陀(明治35年 1902)もそのエネルギーが凄い。
昨日やり残した展示手直しを終えて9時からのオープニングセレモニー。弘前大学の学生フルート四重奏の後に深浦町長 平沢敬義氏のご挨拶と作家も交えてのテープカット。
深浦町教育委員会教育長 高橋孝男さんに伺った深浦町でのこのような文化への取組む姿勢は町長はじめトップの強力な英断あってこそ静かにだが成果を上げている…と語る。収集した作品は展示館が出来る前から既に町内の多くの施設で展示されている。これはとても素晴しいことだと思う。
東京から山口喜弘さんが見に来てくれた。八甲田山荘に仕事で来ていたのでもう少し足を延ばしてくれた。感謝。2時間ほどゆっくり話してから山口さんは車で東京に帰っていった。今日は途中どこかで1泊してからゆっくり戻るそうだ。11月6日横浜美術館での「斎藤義重さんを偲ぶ会」でまたお会いできるでしょう。

私も眠気をだましだまし青森へ帰る車を運転する。

by aura-21 | 2001-10-31 00:17 | ART


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