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AURA版画工房 日誌部 「むげたほげ」

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2001年 12月 08日

インタビュー 剥製スケッチ

久しぶりの早起き……でも8時。「国際芸術センター青森」へ。昨日からまた本格的に降出した雪にセンター・スタッフは雪かき作業に余念がない。冬は普段以上に仕事が増えるので大変だ。

市広報課 橋場主事とATV 青森テレビの番組クルーの方々は既にスタンバイされている。開館後の初のレジデンスが来年1月2月に開催される。昨年のPuddlesで手伝ったサポートのひとりとして来年に向けてのここでのレジデンスに市民の手や眼がどれ程重要かという意味合いも含めてのインタビュー。2分くらいかな…打ち合わせで喋り過ぎて本番では思いのほか内容が濃くなかった会話になった。つまり…「や〜あがったあがった」…自分ではかなりパニック状態なのだが…。
なんだかもっと強調したかったこともあったのだけれど、いざ本番でVTRがまわり出すと…だめだね〜。使える素材になったかな〜。
落ち込んでしまった。編集にお任せ。

本編は30分番組になるそうだ。浜田館長やACACスタッフによる館やレジデンスの解説が中心になると思われる。放送は…いつかな?
聞き漏らしました。次回告知します。



県立郷土館へ。依頼されている作品のモチーフである鷹の実物に出会えない。郷土館にお願いして剥製をいくらかスケッチさせてもらう。
ちょうど郷土館学芸員の對馬恵美子さんによる土曜セミナー「六花会って何? 青森県の大正期の美術活動について」が開かれていたので講聴する。資料的にも少ない時代の美術団体の研究は苦労だろう。
六花会(ろっかかい-当時は「むつのはなかい」と読んだ)は對馬さんのお話では東京における青森県出身者の芸術集団である。絵画・彫刻に限らず文学にまで及ぶ表現者の集まりであったという。
中心人物の前田照雲(彫刻家)に津軽英麿、佐々木嘉太郎等が支援を申し出た。前田はその金で東京に住む青森県出身の芸術家の集まりを作った。後年、六花会から北溟会、白曜会へと繋がる。美術集団の事情というのは現代も同じような気がする。人が集まるということ、その人々ひとりひとりが主張を持つとなると束ねることだけでエネルギーの必要なことだろう。前田照雲の若手の面倒と自分の制作の苦闘が想像できる。


「画会」というシステムを興味深く聞いた。これから描く作品を担保に支援金を集める…とでもいうのか、作品が出来たらそれを支援者に渡す約束で金を集めるシステム。作家の力量や信用もあるだろうが、当時は割とよくあったシステムだそうだ。今なら「友の会」や「会員制」だろうか?。制度だけがシステム機構として独走しだす現代では作家や作品の質が置いてきぼりを喰いそうだ。

by aura-21 | 2001-12-08 13:29


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