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AURA版画工房 日誌部 「むげたほげ」

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2003年 09月 05日

思考眼展初日 NHK出演

思考眼 SHIKOGAN 」初日。

そして今日は棟方志功の100回目の誕生日に当たる日。
100年前のこの日、青森は大雨だったそうだ。
今日は曇天のち雨。夜半から雨の降る強さが増す。

(毎度 妻の事ばかり書き些か申し訳ないが)…今日の展覧会初日に合せて和服で来て欲しい…とリクエスト。朝から着付けと髪のアップで美容院へ。忙しくさせてしまった。出来上がった姿に感心しながら「国際芸術センター青森」へと急ぐ。
村上三千朗さん、高樋さん、日沼さん等がラウンジでくつろいでいる。

今回の展覧会で私は見に来てくださる観覧者のみなさんと展示している版画を一緒に撮影するという計画。会期中にその写真は次々と会場内に貼り出す。増えてくる訳である。
高樋さんに最初の被写体になっていただいた。「跳梁展翅図」
来場者に写真撮影を伺うとみなさん快諾される。感謝申しあげます。


16時にすこし遅れてNHKに到着。
17時過ぎから「思考眼 SHIKOGAN 展」について10分程度に渡って日沼さんと共にゲスト出演し話した。上手く話せたかどうか分からない。毎回こういう時にリハーサルで話したことと違ったニュアンスで話そうとしてしまいろれつが廻らなくなる時がある。今日はどうだったかな?
今日のこの番組も棟方生誕にちなんで拡大判で行われるという。
志功の記念すべき誕生日に私のような者がこんな場所に出しゃばれるなんて…なんて光栄でしょう。
終了後またセンターに戻る。19時まで。

帰宅後、今日撮影した画像を処理。プリントアウトしラミネート加工。
終わったら朝方4時近く。眠い……


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思考眼 SHIKOGAN

棟方志功生誕100年・記念事業が掲げる「これまでの100年、これからの100年」というテーマのもと、志功が生涯芸術活動へ傾けたその思いを読み取り、現代のアーティストたちがどのように読み替え、表現するのか。青森市在住のデザイン、建築、絵画、版画、映像、などの分野において活躍するアーティストたちが、志功の持つ近視眼的な「視点」に着目した平面、立体、ビデオなどのさまざまな作品を発表する展覧会を開催します。これからの100年へ向けた志功へのオマージュとして、気鋭のアーティストたちのコラボレーションがギャラリーいっぱいに展開します。

参加作家
村上三千朗(デザイン)
森内忠大(建築)
野坂徹夫(絵画)
橋本尚恣(版画)
*CRE8VE(映画)

国際芸術センター青森 展示棟・ギャラリーA、B
青森市合子沢字山崎152-6 Tel. 017-764-5200 / Fax. 017-764-5201にて
2003年 9月 5日(金)~ 9月15日(月・祝)開催

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 作家は作品の半分しか作れない。あとの半分は鑑賞者によって作られる。

私は自分の仕事をとおして何を提案したいのか自問する。それは版画という手法や素材に限定された問題としてではなく、その根にある表現というものについて深く考えたいからである。
昨年「絵画鑑賞者鑑賞」という個展をした。自分ではその中に幾らかヒントがあったのではないかと密かに思っている。「作品」の成立ちにも思いを巡らせるいい機会であった。来てくれる人々との関わり…月並みな言葉だが意味深い…「出会い」。この言葉が今ほど重要なことと感じたことはない。そこにただ何かを展示してあるだけではまだ「作品」とは呼べないのではないか…そんな観念に強く縛られたことも動機となった。
「思考眼」展で展示物と観覧者との関係をすこし意味付けるような「それからの作業」…展示物を「作品」から「経験」に近づける小さなしかけを準備して来場者を待ちたい。

国際芸術センター青森において、新たな「試行」の場を提供していただいたことをここに感謝する。

橋本尚恣 2003/8/26

 
 
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by aura-21 | 2003-09-05 01:17 | 個展/グループ展 履歴


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