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AURA版画工房 日誌部 「むげたほげ」

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2002年 05月 03日

怪音 展覧会 YCAM

快晴! 
朝から霊現象…2階の部屋を歩き回る足音がする。
上がってみるが誰もいない…座敷童か?



昼過ぎに外出。展覧会2つを見る。
クロッキーだけのグループ展と今日から新しく出来たギャラリーで開催の具象彫刻の個展。
この時期に新しい空間が誕生することは好ましいことです。しかし、空間を用意することよりもその中身である作品の拡がりや空間運営についての専門知識や経験からめざされる方向の明確なことのほうが、今ここ青森で必要なことなのではないだろうか。この不況の時期にいろいろな意味で勇気のいることをやろうとしているには違いないが、上手くやらないとレンタル・スペースになることは眼に見えている。商売であり経営であるからそれを外野がとやかくは言えない。しかし、美術の理想の果ては商売だけからでは、その先の狭い痩せた土地に追いやられるだけ…ということもあるだろう。青森では「ファイン・アート」と「クラフト」とが混同されている。どちらがどうだとは言わないが。クラフトが生活に深く関わりをもつスタイル性であるとすれば「ファイン・アート」はその思想性に関わることではないだろうか。見えない思想を形にしてくれるアートと出会える場所の増えてくれることを願う。



山口市に住む友人からメール。「山口情報芸術センター」に付いて尋ねた返信。彼はその運営ソフトや設計事務所入札に関する問題から数人の美術家や市民団体と共に反対(凍結)を主張する立場をとった。市長選でも反対派(見直しを公約にする候補)について運動したそうだ。その反対派の市長が当選した。箱は出来てしまうが市長交代でプロジェクトを再検討する形。交代までの三ヶ月で基本的な方向性を組み立て直すために彼も文化行政や官と民との関係について現在勉強中だそうだ。
「…手遅れかもと思いつつも、独自のものが作れるかも知れないと思うと、少し、希望が持てます。」
と締めくくっている。 頑張って欲しい!

by aura-21 | 2002-05-03 00:03 | 展覧会


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