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AURA版画工房 日誌部 「むげたほげ」

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2008年 08月 21日

盛岡で展覧会をみる

昨日につづきまたも長距離ドライブで盛岡日帰。
ちょっと体力的に心配されたが、なんとか無事に帰り着けたかな。


雨。昨日よりも降っている中を10時半ころに家をでる。また八甲田山越え。毎度の下道をゆくのだけれど山越えで少しはショートカットになったかな。


十和田の道の駅でもう昼過ぎ。おにぎりを買う。
地ビールの1升瓶入りというのを見つけてお土産に買う。


ギャラリー彩園子。
「開廊30周年記念 ギャラリー彩園子の現代作家 50人展」のパート1。
ここ彩園子(さいえんす)を利用した事のある地元作家による30周年の企画展。割合に新しい方々が中心となって構成されたようだ。だからか、今週のメンバーでは3人しか私は知らない。どんどん新しい人がでてきて面白い表現、驚かされる作品を披瀝してくれるのはどこも同じだろう。
2つの会場に溢れるように様々な展示作品がひしめく。参加者50人を10人づつ5組に別けての展覧会。作品内容の全貌を捉えてコーディネートするキーマンは誰かいたのでしょうか? 
聞いた話では各作家は自作を展示する壁面の位置とサイズの確認だけで作品を持ち寄ったようです。見せる以上は展覧会としてグループ展として色彩や手法で重複しあわないような展示上の配慮も必要だろう、、と心配になる。実際に見ていても種々様々感はあっても、ある種の全体のバランスとか統一感という点ではむずかしかった気がする。


クラムボンで珈琲。ちょうど店内では「プリン同盟展」開催中。
こちらはかなり軽いノリで始まったと思われるのだが長く愛されてメンバーも増えながら継続している展覧会。テーマは「プリン」、あの食べるプリンです。イラストや立体や版画、現代美術、本当の食べれるプリンまで供されている。
プリンセット(珈琲とプリン)を注文する。(クラムボンに普段はプリンというメニューはない)なかなか美味しい。「プリン展」を毎回みている訳ではないのだが、当初はどこへ行くのだろうか、、と懸念といぶかしさがあったものの、参加者の遊び精神がその内容の味を広めてファンを開拓していると思う。ひとつひとつの作品がどうこうというよりも、この同盟の結束力と遊び心が魅力なのかな。




ギャラリーla vie「鎌田紀子展」を見る。
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私は彼女の作品の隠れファンである。別に隠れなくてもいいのだが。
昨年の「アート@つちざわ」でもフューチャーされ街角のいたるところに鎌田さんの作る「人」や「人体の一部」が並んでいたその印象はとても強い。個展は今回が初めてだという。
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会場の天井いっぱいに広がった人体に驚かされ微笑まされた。


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小型で電動で動くものもあり、観客は自由に触れるようだ。
妙な音をたてるものや腰だけ動くもの、痙攣するような振動を出すもの。

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愛くるしいようなすこし不気味なような、でも愛くるしいような。
人形というたんなる人型ではなくその人間を取り巻く周辺にあるものを描き出しているようでもある。作品に接している側が「自分」を投影したり発見したりするのは、それがアートだからではないだろうか。精巧に人型を写し取る技術としてのアートもあるが、不必要に技巧に走ってはいない健全さがあると思う。むしろ必要な手法を編み出しスパイラルに獲得している。
画廊の隅で眼ばかり見開き脱力しているような状態は「死」でも「生」でもない。何かに向かって準備しているスタンバイ状態だろうか。しかし決して彼らの準備ではなく見る側に何かを引き起こさせるための準備で「脱力」しているようにも見える。3次元での擬人化と投影、人型ならでは、、、。

関連記事(盛岡タイムズ)

la vieの姉妹店ロジコへ。蛙の携帯ケースを購入。
ここの品揃えはいいなぁ、、といつも思う。地元のアート作家のもの(作品)がとてもリーズナブル。アートコレクションというような敷居の高さはなく、だからといって雑貨レベルだけでもない。昨今の美術館のショップのような量産品でもない。地元の若い美術作家のハンドメードな作品が並ぶ。



ぴょんぴょん舎で冷麺と焼肉セットを食べて帰路につく。
大型トラックのびゅんびゅん走る国道を北上。0時を廻る前には家に着けた。

by aura-21 | 2008-08-21 03:24 | ART


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