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AURA版画工房 日誌部 「むげたほげ」

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2004年 11月 01日

アソベの森

雨。

今日は「アソベの森 いわき荘」へ行楽である。かみさんと一緒に骨休めの旅行を計画していた。本当は車でもっと長距離の旅を計画していたのだが諸般の事情、主に懐事情。
弘前からすぐの場所なので1泊だが荷物の準備もほとんど要らない。

夕べ車を預ってもらった森内さんのところへ寄り鍵をとってくる。
ご迷惑をおかけしました…松ちゃん!

国道7号線を弘前へ。途中「わらじ亭」でランチ。小雨の中をテープでジャズをかけながら。エアコンも入って車内はポカポカ。こういう音楽と温度でかみさんは助手席で寝ちゃう。
おとなしくていい。


13時半に到着。かみさん任せでネットで宿泊予約。カウンターでチェックインしている間、私は売店とかフロントの椅子や調度品などをながめている。部屋は和室の405号室。窓からは岩木山と反対側の白神方面が遠くに翳んで見える。紅葉時期ももう終盤。茶色い葉もめだち深まる秋って感じ。早速「風呂」である。大きな檜風呂にほとんど私1人の独占みたいに寝そべっての入浴。天気は雨で生憎なようだが別に周囲を散策して歩くわけでもなく、かえってのんびりと旅館の中にいて風呂と食事を楽しむ他はぼんやりとして何もしないでいる贅沢さ。雨によるマイナスイオン効果も身体に染み込んでくるようである。

手持ちぶさたに持ち込んだスケッチブックと携帯水彩道具をひろげる。何もしないのでいるのも持て余し気味。風呂から出て夕食までの時間を部屋で窓の景色を描いてみる。が、絵が下手クソであ〜る。かみさんは浴衣に羽織りで座ぶとん枕に大の字、軽く寝息もたてている。外の紅葉よりも口を開けたかみさんのスケッチの方が面白いか…と、描きだす。いつ眼を醒ますか…スリルである。似ているような似てないような…微妙。


夕食は1階のレストランで。かみさんが「結婚記念日で」と1ヶ月早く備考欄に記載をしたらしい。給仕スタッフが「ホテルからのサービスです」とワインが1杯づつ付けてくれた。いい宿である。フロントからレストランまでの灯りも心安らぐ自然素材なもの。食事も地のもの。美味しい! しかしアルコールがそのワインしかないのは寂しい。「経済的にきびしい」と釘をさされてはいたがせっかくの料理に何か足りない…。「ビール1本だけ!」と拝んでやっと旅先の食事らしくなった。私は本当にビールひと口で顔が真っ赤になる人です。ひゃいひゃいとビールの中瓶でご陽気になってる罪のなさ…。


部屋でテレビを見てすこし酔いが醒めた頃にまた風呂へゆく。眠りに誘う泉質である。




今日から東京のT&Sギャラリーでは「表現される現在 2004」開催。
私も1点出品しているが上京はできなかった。宿の夕食に舌鼓を打っている時間には東京の会場ではみなさんが旧交を暖めていることだろう。

by aura-21 | 2004-11-01 15:46 |


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